姉の結婚のネタバレ感想!【共感できて人生について考えさせられました】
こんにちは、シナモンです!
今回は、西炯子先生の『姉の結婚』を読んでみました。
『姉の結婚』って結局不倫のはなしですが、ドロドロ感もなく、案外スッキリとはなしが展開していきました。
これは、西炯子先生の絶妙な間の取り方が良かったからだと思いました。
無料の試し読みはこちら↓↓↓
サイト内で「姉の結婚」と検索!
ここだと無料でたくさんのページが読めますよ!
『姉の結婚』のネタバレ!ヨリの人生に何が???
主人公の岩谷ヨリは結婚してなくて、もうなにも起こらないだろうな~と思っている女性。
東京にいたけど、故郷に帰ってきて、図書館で仕事をしてて独身生活を楽しんでいるみたいでした。
老眼鏡をかけている場面もあって、もう40歳越えている感じで、すでにこれからの人生を悟っていたんだろうな。
ヨリにはかなり年齢が離れていそうな妹がいました。
名前はルイ子といって、突然ヨリのところへ現れて一緒に住みはじめるんです。
大阪に彼氏と一緒に行って住んでいたけど、ケンカして別れて戻ってきたなんて、まだ若いです。
姉のヨリとはちょっと対照的な気がして、こんな妹が突然やってきたら、うっとおしいだろうな~と。
姉より恋愛経験がありそうで、冷蔵庫の中を勝手にみて、「男は胃袋でつかむもの」なんて言っていたんです。
ヨリの方は逆に、「ひとりなら買ったほうが合理的だわ」と言っていたのも生活感があって、これが現実なんだと。
そんなヨリはある男に付きまとわれることになってしまうんです。
真木誠といって医者をしてて、すごくカッコイイ!!!
真木はその後、ヨリの同級生だったことが分かるわけですが、ヨリよりも見た目は幼い感じがしました。
行動も素直で単純なところが、かわいいなと思いました。
それで、ヨリと真木の出会ったところは、図書館でした。
ヨリは真木が図書館の本を勝手に持ち出そうとしてると勘違いをして、呼び止めてしまうんです。
でも、その本は真木の本で、その後謝ることになります。
ただ、こんなかたちで許してもらえるなんて思ってもいませんでした。
真木はお金をもっているから、金銭で解決なんて望んでいません。
「今日は排卵期ですか?」となんだか意味が分からない質問をしてきて、その後、ヨリと真木はホテルに行ってて。。。
ヨリは、「ま、これでチャラなら」なんて納得していました。
いや~すっごく展開が早くて、ここに至るまでわずか1ページ足らずで描かれていたのは、いろいろと想像させられました。
はっきりと描写されているとなんだか生々しいしいけど、こんな感じだったら意外とさわやかな感じなんです。
そのまま朝を迎えてしまい、ヨリが帰ろうすると、真木が「まったく思い出さないんだな」と言ってきました。
実は、真木はヨリの中学時代とは全然イメージが変わっていたんです。
『姉の結婚』の冒頭に、海のシーンがあって、太った男の子がいて、これ誰だと私が思っていたのが、真木誠だったんです。
『姉の結婚』の感想!真木との関係は???
まあ、こんなに変わってしまったら気づかないのも当然ですね。
そして、ここから今後なにも起こらないだろうと思っていた人生が変わり始めるんです。
もちろん、ヨリは素直に真木を受け入れることはありませんが・・・
むしろ、真木は何が目的が自分に近づいてきたのか?と疑ってしまうようになりました。
お金を持ってて、カッコイイ男だったから、もっと浮かれてもいいかもしれない。
でも、そうならないのがヨリらしいところなのか?
今のヨリの状況的に恋愛には慎重にならざるを得ない?
まあ、ヨリはこれからは静かなプチ老後を送ると思っています。
そして、すべてを悟っているようなところがもどかしさを感じるところなんです。
でも、分かる気がしますね。
ヨリは恋愛とか結婚とかこれからの人生には興味がなさそうでした。
そんなことがなくても、自分は生きていけると思っている女性。
今後、安定した生き方をしようとしていたときに、現れた男でしたから。
関わりたくないというのが、正直な気持ちだったんでしょうね。
ただ、そうは思っていてもそうならない方向にストーリーが展開していくんです。
真木は図書館に突然現れて、「したいんですが」とヨリに迫ってきたり。
ヨリが真木を避けようとしているのに、それでも迫ってきます。
変な理屈を重ねて、図書館でヨリを待ち伏せするところもあります。
こんなヨリと真木の関係が今後どう展開していくのか?気になって楽しく読める作品でした。
一度試し読みしてみて、雰囲気を味わってみてください。
試し読みは、このサイトでたくさん読めますよ。
サイト内で「姉の結婚」と検索!