カーストヘヴンのネタバレや感想!【下克上から立場逆転してまって・・・】


こんにちは、シナモンです。

今回は、緒川千世先生の『カーストヘヴン』を読んでみた感想です。

クラスで行われるカードゲームの結果次第で、キングにもいじめのターゲットにもなってしまう・・・

 

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カーストヘヴンのネタバレ!

この学校に存在するスクールカーストは、すべてカーストゲームによって決められます。

ストーリーの最初にトップだったのは、梓という男子生徒で、やりたい放題。

カースト下位が上位に逆らうことは許されず、逆らうと報復されてしまうのでした。

 

最下層は、日下部でいじめのターゲットになっていました。

こっそりとかわいそうと同情する生徒もいましたが、ターゲットだから仕方ないと。

キングはクラスを支配して、最下層はいじめの標的になるのが、ルールでした。

 

キングの梓には取り巻きがいて、そのひとりが刈野。

刈野は梓が相手をする女を連れてこいと命じられたり。

名に恥じぬ忠犬っぷりだと言われて、こき使われていたのです。

 

突然のカーストゲームで・・・

教卓の上に空のカードケースが置かれていました。

これが、この日クラスでカーストゲームが行われる合図でした。

そして、このクラスのカーストが変わる日・・・

 

放課後、覆面を被ったカーストゲームの実行委員が現れました。

ルールは、学校中にばらまかれたトランプカードを探して、1枚教室に持ってくるだけ。

制限時間はありません。

 

トランプの数字が大きければ、序列が高くなっていくのです。

最高位はキング、最下位はジョーカーでターゲットになってしまいます。

参加しないものや逆らうものは、強制的にターゲットに。

 

ゲームが開始されると、クラスのみんなはカードを探していました。

梓は、他人事のように「みんな必死だな」と。

側にいた刈野は、「俺もできるだけ上位狙ってます」と。

 

刈野は、梓に少しでも認めてもらい気持ちを伝えていました。

すると、梓は「俺にキングを持ってきてよ」と。

刈野は、「貴方に一番相応しいカードをもってきます」と言っていたのですが・・・

 

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カーストヘヴンの感想は?

 

けっきょく、梓は見下していた刈野に裏切られてしまい最下層になってしまいました。

梓はいつでもキングをつかめるから、ゲームの成り行きなんて気にしていなかったのだと思います。

あそこまでひどいことをしてたら、刈野に裏切られても当然です。

 

梓は、刈野にキングを持ってこさせるために、気があるようなことも言っていました。

好きな奴のための自分を犠牲にできるなんて、カッコ良すぎて俺だったら濡れちゃうなんて。

刈野は裏切るつもりだったから、こんなこと言われてどんな気持ちだったんでしょうね。

 

「楽しみに待っててください」と刈野が梓に言ってたときの表情が怖かったです。

すごく冷酷な視線を送っているみたいで、それに気づいていない梓でした。

そして、梓は、ゲーム途中で階段から突き落とされて、襲われていまいました。

 

腕を縛られて、目隠しをされている梓の姿が、印象的で・・・

襲われたあとヒクヒクとしていて、気づいたら目の間には刈野の姿がありました。

刈野は、いつも冷酷な顔してるのに、ヨガリ狂っていたと言っていました。

 

梓は刈野をみて、「殺してやる」と何度も言っていたのです。

すごく悔しくて、屈辱的な気持ちだったと思いますが、すでに立場が逆転してました。

刈野は「梓さん」と呼んでいたのに、「梓ちゃん」になっていました。

 

ここで、新しいキングが刈野のなったとアナウンスがありました。

梓が、裏切きに気づいたときはときすでに遅しでした。

そして、梓に刈野が持ってきたカードは、ジョーカー。

 

誰が決めたか分からないカーストゲームによって、序列ができてしまうなんて理不尽なはなしです。

誰かひとりくらい反発しても良さそうなのに、みんな忠実にルールに従っていました。

でも、この設定が『カースヘヴン』のおもしろいところで、下克上みたいで、立場逆転してしまいました。

 

梓ってひどい奴だと最初は思っていたけど、いじめらる立場になると印象が変わってきます。

さらに、梓には同情できるところもあったり、優しいところもありました。

初めは、もっと痛々しいストーリーかと思っていたけど、登場人物の細かい背景や心理が好きになりました。

 

とってもおもしろいから、チェックしてみてください。

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-BL