こんにちは、シナモンです!
今回は、上杉可南子先生の「さぁ、ラブの時間です!」を読んでみました。
主人公の第一印象は、あまり良くない・・・というかムカつきました。
でも、読んでいくうちにこれも個性なのかなと思えてきて、逆にかわいいなと思えるようになって、一気に読んでしまうことになるなんて・・・・
主人公の第一印象が良くないけど・・・
主人公は、酒盛はじめという金融庁で働くエリートです。
イケメンなんだだけど、これがすっごくお堅い感じがして、自信過剰なところがあって、好きにはなれないだろうなと思っていました。
最初から働きアリのはなしがあって、俺は仕事ができる人間として存在しているというアピールが強い!!!
しかも、上から目線で他人をみくだしてるような感じもすご~く嫌でした。
さらに、恋愛はどうでもいいけど、結婚して自分の遺伝子を残すことには、使命感をもっているんです。
酒盛は28歳で、これまでの人生で女性と付き合った経験もなく、勉強と仕事一筋の人生だったんでしょうね。
こんな男がいきなり結婚できるわけないよな~と。
小川瑞木と出会って印象が変わる???
ところが、酒盛って意外と純粋で素直な男性じゃない!!!と読んでいて私の気持ちが変わってしまいました(笑)
酒盛は、上司の指示である雑誌社の取材を受けることになりました。
取材でやってきたのは、小川瑞木という女性で、なんだか仕事もできそうな印象。
瑞木の取材は、婚活中の女性のためにあまり知られていない仕事をしている男性を紹介するものでした。
なので、酒盛は恋人や結婚についていろいろと質問されるわけですが、やっぱりこいつは絶対結婚できないだろうという答えばかり。
瑞木は取材内容が炎上しそうで記事にできるか心配していたんですが、この記事は意外な展開になります!
(これは後からのストーリーになるので、気になったら試しに読みしてみてくださいね)
瑞木は、酒盛のようなエリートと関わることはないだろうと思っていたんですが、実は関わってしまうストーリーになっていきました。
なんと瑞木と酒盛は同じマンションに住む住民同士だったんです。
昼間の取材を終えて仕事から帰ってくた酒盛は、瑞木が驚いて部屋から出てくるところに偶然会ってしまいました。
酒盛は、ここに住んでいるのか?と思いながらも、瑞木には関心がなさそうに「お疲れさま。おやすみなさい」と去っていこうとしました。
でも、瑞木は心霊特集の記事を書いていて、怖くなって助けてと酒盛に頼んだんです。
結局は、お化けなんていなくて、瑞木の勘違いだったわけなんですが、この場面での酒盛のセリフがすごく印象に残りました。
「俺は霊に遭遇しないほうの人間だ」と自信を持って言っているのも、酒盛ってやっぱり自信家なんだな~と思ってしまうんです。
瑞木のやり方がおもしろくて、続きがきになる・・・
それで、瑞木も何なのこいつの自信は!!!と思ってしまうわけなんですが、逆に酒盛に興味が湧いてしまいます。
エリートの心が乱れるのを期待して、瑞木は酒盛を誘惑しようとするんです。
頭がいい酒盛に、自分のやろうとしていることを悟られないように準備して、酒盛の部屋にいった瑞木。
取材のことで確認したいことがあるといって、部屋に入ると突然、酒盛を押し倒してしまい・・・
酒盛は、冷静な表情を保っていたんですが、体は女性のに対しての反応をみせるんです。
ん~こんなところが意外と酒盛のウブなところで、あのエリートの自信はどこへ?と思ってしまうところです(笑)。
瑞木もやりますね。。。
こんな状況になった酒盛は、瑞木の顔をまともにみることができなくなっていて、顔が赤くなっていました。
こんなところに、女性に対しての免疫がないのか・・・と思えてかわいいなと感じる場面でした。
酒盛は女性経験がないことを瑞木に告白。
瑞木は酒盛の結婚したい相手が現れるまで、女性との会話術やデートの方法を伝授してあげるといいます。
このときは、すでに瑞木の方が上から目線で、立場逆転していて、これからおもしろいことが起こりそうと感じる場面でした。
そして、酒盛は「じゃあよろしくお願いします」と素直に瑞木に頭を下げたんです。
なんだかすっごくスッキリした場面でした。
これから、酒盛は瑞木にどうされていくのか?すごく気になる作品でした。
『さあ、ラブの時間です!』は、主人公の酒盛はじめのギャップも楽しめてすごくおもしろいので、試しに読んでみてくださいね!